抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体(マウス), 100µg
抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体(マウス), 100µg
バックグラウンド
2019年に中国で発生した新型コロナウイルス 感染症(Covid-19)によるパンデミックは世界中に広まり、2020年10月の時点では世界で4550万人が感染し、119万人が死亡しています。Covid-19の原因ウイルスとして同定されたSARS-CoV-2は全長約30,000塩基対のRNAを遺伝子として持つコロナウイルスの一種ですが、ウイルスゲノム中のS遺伝子にコードされたスパイクタンパク質はウイルス表面に発現する膜タンパク質です。スパイクタンパク質はS1、S2の二つのドメインから構成されます。
SARS-CoV-2が細胞に感染する際、まず細胞表面のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)にスパイクタンパク質のS1ドメインが結合し、その後ウイルスが細胞内に取り込まれることが明らかとなっており、ACE2はSARS-CoV-2の受容体と考えられています。さらに、スパイクタンパク質についてはS1ドメインの構造解析から、ACE2に結合する狭い領域(受容体結合ドメイン)が同定されています(1)。
本製品は、スパイクタンパク質S1受容体結合ドメインに特異的かつ親和性の高いモノクローナル抗体で、受容体結合ドメインとACE2の結合を阻害する中和抗体です。
SARS-CoV-2が細胞に感染する際、まず細胞表面のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)にスパイクタンパク質のS1ドメインが結合し、その後ウイルスが細胞内に取り込まれることが明らかとなっており、ACE2はSARS-CoV-2の受容体と考えられています。さらに、スパイクタンパク質についてはS1ドメインの構造解析から、ACE2に結合する狭い領域(受容体結合ドメイン)が同定されています(1)。
本製品は、スパイクタンパク質S1受容体結合ドメインに特異的かつ親和性の高いモノクローナル抗体で、受容体結合ドメインとACE2の結合を阻害する中和抗体です。
抗体情報
1.クローン名:A2-5A122.抗体の詳細:抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体
3.クラス:IgG1/κ
4.免疫源:組換えSARS-CoV-2スパイクタンパク質(Val327~Thr531)
5.由来種:マウス
6.アプリケーション:ELISA, スパイクタンパク質/ACE2結合阻害実験
製品の状態
1.組成:0.1M-PBS(pH7.2~7.4), 0.2μmフィルターろ過2.濃度:約 1mg/mL
3.保存:凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70°C以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
使用例
1.スパイクタンパク質とACE2の結合阻害ACE2タンパク質を固相した96穴マイクロプレートに、500ng/mLに希釈調製したビオチン標識SB領域タンパク質と結合阻害物質である抗SARS-CoV-2ウイルス・スパイクタンパク質抗体(本製品)(3.1、9.1、27.4、82.3、247、741、2222、6667、20000ng/mL)を各50µL/ウェル添加し、室温で2時間静置反応しました。比較対象の抗体として、他社から市販されている抗SARS-CoV-2ウイルス・スパイクタンパク質モノクローナル抗体を用いました。
それぞれの抗体で反応後、洗浄し、HRP標識ストレプトアビジンと発色基質を添加し反応させました。停止液を添加後、各ウェルの吸光度を測定しました。
その結果、いずれの抗体もスパイクタンパク質受容体結合ドメインとACE2との結合を阻害しましたが、本製品と他社抗体のIC50値はそれぞれ23.6ng/mLおよび1270ng/mLであり、本製品の阻害活性は他社抗体の53.8倍強いことが明らかとなりました(下図)。
参考文献
Alexandra C. Walls, Young-Jun Park, et al., Cell 180, 1-12 (2020)希望小売価格
品名 | 品番 | 包装 | 貯法 | クローン名 | 希望小売価格(税別) |
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抗SARS-CoV-2 スパイクタンパク質 モノクローナル抗体(マウス), 100μg |
HAK-Anti-SPD-Mab-1 | 100µg | -70℃以下 | A2-5A12 | ¥55,000 |
データシート
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