CD147陽性エクソソーム定量用キット
CD147陽性エクソソーム定量キット
血清サンプルや細胞培養上清からCD147 陽性エクソソーム(CD9)を2step ELISA法で直接定量できます!
がん細胞から血流に放出されたCD147陽性エクソソームの増加は、大腸がんなどの診断および予後のバイオマーカーとして機能する可能性が示唆されています。
本製品は、エクソソーム・マーカーであるCD9とCD147に対する高性能な抗体を利用し、ヒトの血清や細胞培養液において細胞が分泌するエクソソームの表面に発現するCD147分子を検出する2ステップサンドイッチELISAキットです。
特長
ヒト血清サンプルや細胞培養上清などに含まれるCD147陽性エクソソームを直接定量できます。
特殊な装置は不要で、通常のプレートリーダーがあれば測定できます(波長450nm)。
標準試薬として保存安定性に欠けるエクソソームそのものを使用せず、CD147/CD9 融合タンパク質(標準タンパク質)を利用することで安定性と再現性を確保できます。
CD147/CD9 融合タンパク質(標準タンパク質)を用いた標準曲線で読み取ることで各サンプルの相対定量が可能です。
固相化したCD147抗体とHRP標識したCD9抗体を用いて、2ステップサンドイッチ法でヒトCD147陽性エクソソームを検出します。
データ例
標準曲線
精製エクソソーム
大腸がん細胞株HCT116の培養上清から超遠心法により精製したエクソソーム(15.6, 31.3, 62.5, 125, 250, 500, 1000ng/mL)をウェルに100µL加えて本キットで測定しました。エクソソーム濃度(ng/mL)と吸光度(OD450)をグラフに表すと下図のようになります。
HCT116培養上清
大腸がん細胞株HCT116の培養上清を2日ごとに回収して本キットで測定した。培養日数と培養上清中のCD147/CD9陽性エクソソーム量(吸光度:OD450)をグラフに表すと下図のようになります。